遺族は納得していません。 通知が守られず事故が発生したこと、それが問題視されていないこと、そこに対策がないまま再発防止策が作られること。

要望書に対する回答

 遺族・被害者の会より6月1日付で提出した要望書の回答が栃木県教育委員会より届きました。


「学校安全課長の個別訪問にかかる質問と要望」への回答

 事務的な文面の回答ではありますが、要望していた説明会は開催していただけるようです。

回答内容

質問

1. 遺族、被害者の願いは、今回の雪崩事故のような高校生の山岳事故を絶対に起こさないことです。再発防止策について、被害者の立場から様々な要望を県教委関係各課にお願いしてきましたが、まだ、回答をいただいていないものがいくつもあります。そのことはご承知でしょうか。
 県教育委員会といたしましても、二度とこのような事故を起こさぬよう、再発防止に全力を尽くして参る考えでありますので御理解願います。
 なお、皆様からの御質問、御要望等につきましては、今後とも適切に対応して参りますのでよろしくお願いいたします。
2. 今回の個別訪問あいさつは遺族のみであり、被害者の保護者は含まれていないと聞きました。
被害者を除くのは、不自然であり、なぜそうするのかが理解できません。遺族のみに説明することにした理由にについて教えてください。
 今回の訪問は、弔問を兼ねて新設された学校安全課の着任挨拶を行うことを意図してお伺いしようとしたものでありましたことから、御遺族のみの訪問となりました。
3. 遺族は、基本的に個別訪問を望んでいません。個別訪問を希望する場合は別ですが、個別訪問されることは、遺族にとって負担であります。体調不良になった方も何名かいます。悲しみの癒えない状況で県教委の方々を何名も受け入れることは、心の負担になってしまうのです。
 個別訪問を希望していなことや負担になっていることをご理解いただけますか。
 訪問の申し入れにより御遺族の方々に心身面での御負担をおかけしましたことにつきまして申し訳なく思っております。
 県教育委員会としましては、御遺族の御意向を伺いながら、誠実に対応していく考えでおりますのでよろしくお願いいたします。

要望

1. 遺族、被害者のための再発防止策の説明会の実施の要望
 今回、このような悲惨な雪崩事故が発生したことで、再発防止策の策定や危機管理の改善が求められている訳であり、この事故で犠牲になった8名の遺族や被害者は、県教委が進める再発防止策や危機管理改善策について、説明を受け、意見を述べることは当然の権利であると考えています。そのためには、一般公開のような機会ではなく、遺族、被害者のための再発防止策の説明会、危機管理の改善の説明会の実施を要望します。
 遺族等の願いを受け入れた説明会を実施していただけるか、ご回答をお願いします。
 御遺族及び負傷された生徒の保護者の方々への再発防止策等説明会につきましては、かねてより御要望をいただいておりますことから、現在、準備を進めているところであり、御意向に沿って対応して参ります。
 なお、説明会につきましては、同封の説明会日程確認表にて日時の御希望を伺った上で、開催させていただきたいと考えております。
2. 学校安全課長の個別訪問によるあいさつへの要望
(1)今回のあいさつに被害者も含めることを要望します。
(2)あいさつをするのであれば、私たちの意見や願いを聞く場にするよう要望します。
(3)個別訪問でなくては目的が果たせない場合を除き、今後は、遺族の負担を考慮し、遺族、被害者を一堂に集めた形で行うよう要望します。
上記3点について、そのようにしていただけるか、ご回答をお願いします。
(1)(2)(3)
 御要望を真摯に受け止め、個別訪問でなくては目的が果たせない場合を除き、御遺族及び負傷された生徒の保護者の皆様にお集まりいただいた上で、対応して参りたいと考えております。

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