遺族は納得していません。 通知が守られず事故が発生したこと、それが問題視されていないこと、そこに対策がないまま再発防止策が作られること。

5/20 登山専門部の事故説明会

事故直後を除くと初めての事故説明会が5/20に開催されました。

事故によるケガで入院していた菅又教諭が初めて参加するので、事故の状況を詳細をようやく説明してもらえるとの期待がありました。
その結果は、遺族の期待を大きく裏切るもので、今後の高体連や県教委の対応に不安を抱かせるものでした。

説明会開催の経緯

この事故の説明会は高体連や県教委が自主的に開催したものではありません。
死者8名を出した一班の講師であった菅又教諭が退院され、遺族宅を弔問に訪れた際に遺族から強く要望して開催されたものです。

菅又教諭が弔問に訪れた際にはただ頭を下げるだけで、事故の状況は何一つ説明されませんでした。

「個別にお話しするとそれぞれの遺族宅で言ったことに食い違いが生ずる可能性があるため、何も話すことができない」とのことでした。
そうであるならば当然遺族・被害者を集めて説明会を開催する用意はあるのかと問い質しても何も計画はないとのことでした。

説明もない状況に納得できるわけもなく、説明会開催を強く要望し、開催にこぎつけることができました。
そういった経緯で、遺族からの強い要望がなければ開催すらされなかったもしれません。

説明内容

事故から2か月経っていましたので、高体連も事故の状況把握はしており、事故状況がわかる資料が用意されているものだと思っていました。
しかし驚くことに、用意された資料はA4一枚の現場の地図のみでした。信じられませんでした。



我が目を疑いました。
これから先生方が口頭で事故状況を説明するので、遺族・被害者はこの余白もないこの用紙に書き込んで事故状況を理解しろということです。
馬鹿にするのもいい加減にしろと思いました。

なぜこんな地図一枚で説明できると考えたのでしょうか?
説明会に出席するにあたり、自分で質問事項をまとめたものですらA4で3~4枚にはなりました。

事故直後の説明会も地図1枚で説明され、私たち遺族は地図の余白に必死にメモを取ったものです。
直後は準備期間もなかったので仕方なかったかもしれません。しかし今回は事故から2か月も経っています。
なぜこのようなことになったのか、未だに理解できません。

しかも、提示された地図は、事故直後の説明会の地図がわかりづらかったため、被害者の一人がせめてこのくらいの地図は用意してくださいといった意味で登山専門部に送ったものでした。

結果

当然強く苦情を申し立てました。
説明を録音し、一字一句逃さないように議事録を作成するとか要望してみたりもしましたが、説明会をやり直すこととなりました。
結局1時間程度で説明会はお開きとなりました。

また、後日やり直しの説明会の日程調整の際に「録音の要望は、加害者の先生の心労を考えて遠慮してもらいたい」との発言があり、かなりの苛立ちを感じました。録音まで要望せざるを得なかったのは、あなた方の準備不足が原因で、加害者の先生に心労を与えているのは高体連の先生方であると強く抗議しました。

この説明会は、遺族・被害者に対しては頭を下げさえすればよく、事故状況を詳しく説明する必要もないという高体連や県教委の姿勢がよく表れていたものでした。

要望

次回説明会に際しては、以下内容を事前に要求しました。
彼らは、毎回このくらい噛み砕いて要求しないと何も出してくれないものなのだと理解せざるを得ませんでした。

説明会当日、以下の内容についてお聞きできればと思います。
回答頂けないのであれば、その理由をご提示ください。

■資料説明を希望する内容
​・当日の行動の図示、時系列での説明。各班の目的地。
・その目的地まで行こうと思った理由と行けると判断した理由。
・先生方の登山歴。講習受講歴。講師としての講習歴。学校での顧問歴。
・当日雪崩に関連して現地で確認した項目。天候、視界、積雪量、降雪量、雪の状態、植生、斜面の傾斜角等。
・当日ラッセル講習時に講習参加者に指示した装備。
・今回の説明会への参加者、説明内容の提示。


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