遺族は納得していません。 通知が守られず事故が発生したこと、それが問題視されていないこと、そこに対策がないまま再発防止策が作られること。

再発防止策についての疑問

十分な対策も計画も示さないまま、誰が責任者なのかもわからず、それでも夏山登山を再開しようとしている県の動きに強い憤りを感じました。

検証委員会で夏山登山再開のため、暫定の再発防止策が栃木県教育委員会から説明されました。しかし、その内容は登山計画審査会の審査項目を増やすということだけで、事故の反省も十分な対策もないものでした。
なにより、資料はA4一枚で説明され、息子たちの命がそれほどまで軽く扱われ、敬意を払われていないことに愕然としました。(実際の資料はA4 3枚ですが、再発防止に直接関係のない審査会の会則や組織図で2枚使われています)

以下は、検証委員会の中間報告を受け、再発防止策について教育委員会に問い合わせたメールです。
いろいろと問い合わせましたが、結局満足な回答を得られないまま、夏山登山は再開されました。

2017.7.3 20:56

教育委員会 〇〇様

こんばんは。
先ほどはお電話いただきありがとうございました。

もう一点、回答をお願いしたいことがありメールさせていただきます。
関連部署に転送いただき、早急にご回答いただけるようよろしくお願いいたします。
回答していただきたい疑問は、
そもそも再発防止策についてはどの部署のどなたが責任を持って策定されているのでしょうか?」です。
簡単な質問のはずですが、私には現時点で全く想像がつきません。スポーツ振興課さんでしょうか?私の印象ではスポーツ振興課さんは登山計画審査会のみご担当のようで、それ以外のことには関わっておられないようですし、再発防止策全体については関わろうとされていないように思えます
高体連の登山専門部さんが責任を持つべき案件かと思いましたが、専門部の部長さんに質問をぶつけても今回の再発防止策についても理解されていないのか十分な回答をしていただけないような状態でした。責任を持って関わられているようには思えません。さらに、登山専門部の中で専門知識を有するはずの委員長のポストが不在の状態とあってはこの組織では何も決定することはできないのではないでしょうか。
また、教育委員会さんが再発防止策について責任を持って主導されているようなそぶりは全く見受けられません。
今後検証委員会の提言を受け、どこの部署のどなたが責任を持って再発防止策を策定していただけるのか全く想定できず、疑問でいっぱいです。
そういえば登山活動自粛のままだと毎年夏の山の日に開催しているイベントも開催できなくなるのではないかな。それはまずい。登山自粛を解除しないといけない。急がないと間に合わない。再発防止策は何も検討してないけど夏山限定ということでとりあえず自粛解除しようか。」といった都合のみで、漫然と場当たり的に対応されているだけのように見受けられます。
 再発防止策策定について、どの部署がご担当で、どなたが責任者となるのか明確にしてください。前回のメールでお願いした検証委員会から指摘された問題点に対する対応策と併せて早急にご回答いただけるようお願いいたします。(以下、略)

2017.7.4 20:46
教育委員会 〇〇様

連日のメール申し訳ありません。

何度か 再発防止策について予定と工程表を出して頂くようにお願いしたかと思います。行程表といっても私の持っているイメージは大したものではないので、例として簡単に作ってみました。関係する部署に転送して頂き、参考にしていただければと思います。

再発防止策日程について

このような工程表を基に、登山活動自粛解除までの手順を以下のように語っていただけると納得度が上がります。あくまで例ですが。
「8月の山の日のイベントを再発防止策の試行とする。それまでに再発防止策を盛り込んだマニュアルとイベント開催地のハザードマップを作成し、イベント開催に備える。併せてイベント実施後の報告書、ハザードマップを公開できるようにWEBシステム構築を進める。実施後は再発防止策の問題点を洗い出し、改善を進める。改善と9月末の提言の内容を盛り込んだ再発防止策を10月までに策定し、11月の関東大会を試行の場とする...」とか。

今までお願いしたことを列挙すると以下の通りです。

1.検証委員会で指摘された問題点それぞれについてどのような再発防止策を策定して実施するのか提示して頂く。

2.1で提示された再発防止策それぞれについて予定・工程表を作成して頂き、登山活動自粛解除までの手順を説明していただく。

3.再発防止策を策定・実施して頂く部署と責任者を明確にしていただく。

以上、近日中に回答頂けることを期待しております。
よろしくお願いいたします。


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