遺族は納得していません。 通知が守られず事故が発生したこと、それが問題視されていないこと、そこに対策がないまま再発防止策が作られること。

登山専門委員長

9月10日の事故説明会で、高体連登山専門部の専門委員長を決めるよう要求しました。
事故直後の4月に、当時の猪瀬委員長が退任してから空席となっていました。

経緯

専門委員長は、高体連登山専門部の事実上のトップの役職で、事故を起こしたこの組織を立て直し、実効性のある再発防止策を打ち立てるべき役職です。その重要な役職が半年間も空席のままで、検証委員会も終わろうとするこの時期になっても決まる気配がありませんでした。

そんな状態の登山専門部では、事故の総括も、実効性のある再発防止策策定もできるとはとても思えませんでした。

また、そのような状態を放置している登山専門部からは事故の反省も誠意もやる気も感じることができません。専門委員長が不在の状態は、高体連登山専門部が事故を反省せず、再発防止策にも本腰をいれない象徴のように感じました。また、その状態が今後も続き、いい加減な状態のまま、何のケジメもないまま登山活動が再開されることを許すことはできませんでした。

この組織の名目上トップは専門部長ですが、お飾りの役職です。現職のその専門部長の知識不足や誠意のなさに私たちは苦しめられました。お飾りではなく、しっかりと知識とやる気を持った方にトップに立って欲しかったという思いも大きかったです。

要求

説明会の冒頭に時間をいただき、その場で専門委員長を決めるように要求しました。
決まらなければ退席するとまで言いました。そのくらいこのいい加減な組織に対する憤りは大きかったです。

それでもその場で決まる確率は半々ぐらいかと思っていました。
きっとやる気のある教諭が名乗り出てくれるが、正式に決めるには手続きが必要で、その場では決められないというところまでは想像していました。

結果

冒頭に要求を述べ、登山専門部としてどうするか登山専門部内でまず話し合いがもたれるものだと思っていました。
しかし、登山専門部部長から即答で言われたその回答は予想外のものでした。

この役職は誰もやりたがらない。誰もやると名乗り出てくれないので、春先からずっと決めることはできなかった。また、今後も決まらないので要望には応えられない。

そう言われました。
話し合う気配もなく、専門委員長が不在の状態が当然で、決める必要もないと断言されました。

怒り

あきれ果て、怒りが体の中から湧き上がってきました。
最初に言った通り退席しようとしたところで、他の遺族の方に呼び止められ、まず登山専門部内で話し合うように要請しました。

形だけの話し合いが1時間ぐらい行われ、結局決まることはありませんでした。
結果が明確になったので、9月25日までに専門委員長を決めるように言い放って最初に言った通り退席しました。

言葉は違いますが、「やりたくないものはやらなくてもいい」と言っているのと同じです。
そういった趣旨の言葉が教師の口から出てくるとは思いませんでした。

登山専門部の先生方は日頃どのような態度で教壇に立たれているのでしょうか?
生徒が「勉強なんかしたくない」と言えば「やらなくてもいい」と言うのでしょうか?
きっとご自分ができないことを生徒には日頃から強要しているのでしょう。

さらに、「責任の大きい役職なので誰も手を挙げられない」とも言われました。
その責任の大きい役職が空席のままで、事故の総括や反省ができるはずもありません。

確信

事なかれ主義でなにもしようとしない教諭たちと、重要な役職も何も決められないこの組織に、息子たちは殺されたのだと確信しました。

やる気も教師としてのプライドも失くした先生方に今後なにを期待したらよいのでしょうか。

 

 


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