遺族は納得していません。 通知が守られず事故が発生したこと、それが問題視されていないこと、そこに対策がないまま再発防止策が作られること。

教育長へ要望書提出

本日3月16日、県教育長に要望書を提出いたしました。
事故の発生責任の認識とそれに対する処分を問う内容となっています。
3/31までの回答をお願いしています。

事故に対する責任の認識の表明

検証委員会の最終報告の場で「部活動で尊い命を失い、多くのけが人を出してしまった責任を痛感している。」「被害に遭われた皆様に心からお詫びを申し上げる。」として教育⾧より謝罪のお言葉をいただきました。
しかしながら、最終報告の場でも、学校安全の取組の発表の場でも県側の責任の認識については「責任を痛感」以上の言葉はなく、県議会での答弁でも「賠償責任がある」との表現でした。この表現からは県が事故発生ついての責任をどの程度認めているのか判断することができません。
県教委が立ち上げた第三者の立場である検証委員会の最終報告でも「雪崩は予見可能であった」との記述がありました。このことからも、今回の事故発生の責任は全面的に県が負うものであることは明らかであると私たち遺族は考えております。今回の事故について全面的に責任を認めるものであるのか、避けることのできなかった自然災害であったのか、県および教育委員会はどのように認識されているのか、ご回答お願いいたします。

事故に対する処分規定の策定

処分の量定については別紙に記入していただく形で教育委員会の今回の雪崩事故に対する処分を問う内容になっています。
別紙では私たちの考える量定も併記しています。私たちの考えでは、今回の事故に対する処分の量定は体罰や飲酒運転の処分規定を基に決定すべきとしています。それは乱暴な考え方と言われるかもしれません。そう言われるのであれば、どのような考え方で量定を決定するべきなのか基準を示していただき、その基準に従って今回の事故に対する量定はどうなったのかお答えいただきたいというのが私たちの思いです。
ただ処分をいたしましたというだけでは今後の再発防止につながらないと思っています。安全性の確認を怠ったことで部活動で事故が発生した場合、今後どのような処分が下されるのかしっかりとした基準を作成していただきたいです。部活動の安全性確認に対して緊張感をもっていただけるような基準を策定してしていただきたいという思いで要望書を提出しています。

再発防止策について説明会開催の要望

本事故から早くも一年がたちます。県教育委員会においては、検証委員会の最終報告書に基づく再発防止策の作成と推進が進められているところであると思います。こうした施策の私たち遺族に対する説明は、戸別訪問でのスケジュール予定表による非常に簡単な説明だけでした。私たち遺族は、再発防止策の進捗状況や今後の対応などについて詳しく知りたいと望んでいます。この件に関する詳細を説明していただきたく、説明会の実施を併せて要望いたします。

 

ファイル

教育長への要望書【180316提出】

要望書別紙

 


コメント

  1. 英治 より:

    関係者の処分、『別紙』はごく真っ当だと思います。

    現場の引率者、無線機の携帯をしていなかった本部の教員・・・とたどって行けば、責任の所在と重さは自ずと導きだされるはずです。 この種類が主催者側から出されず、悲しみに打ち拉がれている被害者がまとめなければならなかったというのは、不幸としか言えませんね。

    『遺族・被害者の会』の皆様の御健康を心からお祈りいたします。

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