遺族は納得していません。 通知が守られず事故が発生したこと、それが問題視されていないこと、そこに対策がないまま再発防止策が作られること。
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Nasu3D 那須雪崩事故現場確認ソフト

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那須雪崩事故の事故現場を仮想的に歩き回り、雪崩発生の状況や各班の位置関係なども確認できるソフトを作製しました。ブラウザ上で動作するので、上にある画像をクリックするだけで起動します。

事故発生の状況を理解し、息子が最期に見た景色がどのようなものであったのか知っておきたいという気持ちから作製いたしました。ソフト名は「Nasu3D」としています。

ブラウザ上で動作するためソフトのインストールは不要です。起動は上にある画像をクリックしていただくだけです。
操作は画面上のコントローラもしくはPC版ではゲームパッドやキーボードを使用することもできます。操作方法は下図で示しています。

3D表示でグラフィックの表示に負荷がかかりますので古いパソコンなどでは動作が厳しく、そこそこのスペックのPC、スマホ、タブレット上で動作いたします。iPhoneで言えばiPhone7より古い機種では動作せず、iPhone8以降の機種で動作いたします。起動できない場合は何度か起動しなおしてみたり、ブラウザのキャッシュをクリアするなどすると動く場合もあります。

学校事故や交通事故など世の中には様々な事故が発生していますがこのような形で事故現場を再現し、公開する試みは今までなかったのではないかと思います。皆さんに試していただき、那須雪崩事故の事故状況を体感していただければ嬉しく思います。

Nasu3D の紹介映像 

那須雪崩事故の現場状況を確認できる Nasu3D 紹介映像

Nasu3Dの紹介映像です。

2分でわかる那須雪崩事故
2分でわかる那須雪崩事故
那須雪崩事故 事故当日の各班の行動
那須雪崩事故に至るまでの問題点

「2分でわかる那須雪崩事故」「那須雪崩事故に至るまでの問題点」も併せてご覧ください。

ソフトの使い方

実際の事故現場に近い地形を歩き回り、事故直前の現場の様子を仮想的に体感することができます。

ロボットを操作し、センターハウスから事故現場まで移動してください。

センターハウス前から伸びるピンクの光線を辿ることによって、那須雪崩事故の雪崩遭遇位置(ピンクのドーム)まで行きつくことができます。

上図で示した通り、画面上のロボットを画面上のコントローラ、キーボード、ゲームパッドで操作してください。

PCではゲームパッドの使用も可能です。

左上部にある雪崩ボタンをクリックまたはタップすることによって雪崩を起こすことができ、事故発生時の状況を再現することができます。

左上の山の形をしたアイコンをクリックもしくはタップすることによって、雪崩発生の危険性の高い25~45°の角度の斜面を赤く着色することができます。

右図にあるピンク色のドームの位置は実際に雪崩に遭遇したと思われる地点です。雪崩発生の危険性の高い斜面であることは明白です。なぜこんな危険な斜面を登ることを躊躇なく実施することができたのでしょうか。

右上のドローンのアイコンをクリックもしくはタップすることによって仮想的なドローンでの撮影が可能となります。画面上のコントローラもしくはゲームパッドで操作可能です。操作方法は下図で示しています。

ソフトを作製した経緯

2017年3月27日、那須雪崩事故は発生しました。

事故の現場はスキー場から外れた国有林の中にある斜面でした。本来許可なく立ち入ることができないはずの国有林の斜面に無許可で入り込み、雪中歩行訓練を実施した結果発生した事故でした。

そして事故から4年の歳月が経とうとしていますが、私たち遺族は息子たちが雪崩に遭遇した斜面、雪崩に流され雪に埋没した地点に足を踏み入れることができていません。

あの斜面は国有林の中にある斜面ですので、遺族であっても事故現場に立ち入るためには国の立ち入りの許可が必要となります。そして立ち入りの許可を得られたとしても雪崩の発生しやすい傾斜のついた斜面であり、積雪のある冬季や春先は雪崩発生の危険性が高いため迂闊に近づくことができません。また、夏季から初冬においては藪がうっそうと茂って行く手を遮っており近づくことができません。
そのような状況ですので、今後も事故現場に足を踏み入れることは難しく、息子が命を落とした場所をこの目で見る望みは叶いそうにありません。
なぜ遺族が足を踏み入れることすら叶わないような斜面にわざわざ足を踏み入れ、危険な訓練を躊躇なく行ってしまったのか憤りを感じます。

事故現場には足を踏み入れることはできておりませんが現場付近までは何度も足を運び、事故現場の斜面を眺めました。山のふもとから事故現場付近を眺めると、巨大なスケール感に圧倒され、心が締め付けられるような恐怖を感じます。そして「なぜこのような斜面を登ることを躊躇なく判断することができたのだろうか」と疑問と怒りを抱くこととなります。新聞の写真やTVの映像からはこの圧倒されるスケール感を感じ取ることができません。現地に行かなくても少しでもこのスケール感と恐怖を感じ取れるようにと、このソフトにはそのような願いも込められています。

なぜ30cm以上の降雪のあったあの日に雪中歩行訓練を強行したのか、なぜあのような危険な場所に足を踏み入れるような判断をしたのか、このソフトによって皆さんとこれらの疑問を共有できることを願っています。

また、事故原因の調査や各種報道などによって事故当日の足取りや雪崩の遭遇地点や埋没地点など事故のあらましが述べられています。しかし、各々異なったことが述べられていたり、詳細が省かれていたりして不明な点が多く残ります。そして季節や積雪状態によって山の姿も大きく変わり、調査や報道で示された写真や地点がどのあたりを指しているのかさえわからないことがあります。

そのような状況ですので事故から4年が経とうとしている現在でも事故当日がどのような状況であったのか詳細を理解することはできていません。私は事故が起きた時どのような状況であったのか、命を落とした息子が最期にどのような景色を見たのか知りたいと願っています。

このソフトウェアについて

開発中の画面

このソフトウェアは那須雪崩事故で教員らに高校生の息子の命を奪われた遺族が作製したものです。那須雪崩事故の詳細を知りたいと願う親の願いから作成されたものです。
このソフトでは事故現場の実際の地形が再現されており、事故現場をいろいろな切り口で確認することができます。

地形については国土地理院のサイトから地形データをダウンロードさせていただき使用しております。「作成する成果物が地図としての利用を想定していないもの」「ウェブサイトへの地図の挿入」は出典の記載があれば承認を得ずに使用できるとのことでありがたく使用させていただいています。

各班の位置関係や雪崩の発生位置や規模、斜面の植生などについては、事故検証委員会の報告書やマスコミの報道などを参考にそれなりに辻褄が合うように私の独断で決めたものとなっています。私の中ではこうであったろうと一定の納得はあるのですが、正確性を追い求めたものでないことはご了承ください。特に雪崩については見た目をそれらしくしただけですので、学術的にも事故の検証としても正確性を保証できるものではありません。

事故を調査頂いたり、報道していただいた皆様には感謝いたします。事故現場の写真や映像を提供していただいた報道各社の皆さま、事故のあった翌日の事故現場のドローン映像をご提供いただいた緊急消防援助隊埼玉大隊の皆さまには特に感謝いたします。

IT技術の発展によって私のような素人であっても立体的に事故現場を検証できるこのようなソフトウェアを作製できる世の中となったことに感謝いたします。今後新たな情報があったり、間違いが見つかった場合などにはアップデートしていこうと考えています。

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