遺族は納得していません。 通知が守られず事故が発生したこと、それが問題視されていないこと、そこに対策がないまま再発防止策が作られること。

大田原高校

大田原高校

もうすぐ3月1日には県立高校の卒業式が行われる予定です。事故当時2年生だった生徒の同級生はみんな卒業してしまいます。そう思うだけでとても切なくなって何とも言えない気持ちになります。私は息子を3年間、大田原高校に通わせて、きちんと卒業させてあげられない事がとても悔しくてとても残念です。

勉強や部活で毎日が忙しくて、大変な日常だったのは想像できますが、後で高校生活は「大変だったけど充実してたな」と思える学校生活であったと思えるからです。3月になり教職員の異動もあることでしょう。今回の雪崩事故に関係している先生方がみんな居なくならない事を願いたいと思います。

今回の雪崩事故で恒例の強歩や定期演奏会の中止などが相次ぎ、大田原高校の生徒達も様々な影響を受けたことと思います。事故で生き残った子達やその家族も、私達遺族に精一杯の誠意と気遣いを示してくれました。自分達の身体も心もまだまだボロボロで外に出る事も大変だった事故直後に遺族の自宅を調べ、訪問しては、事故の時の様子や状態を一生懸命伝えに来てくれた事を心よりとてもとても感謝しています。

現在私達は大田原高校や教育関係者の方々と様々な面で、穏やかに話をするという状態ではありませんが、うちの子の担任だった先生やクラスメイト、部活の仲間や、先輩方からは子供の学校生活での思い出話を沢山して頂いた事をとても感謝しています。

遺族の中には大田原高校に近づくのが、まだまだ出来ないという方もいます。私も学校に行くことはあるのですが、在校生を見るとつい、「うちの子も制服を着てこの学校に通ってたのに」と思ってしまいます。今年の大田原高校の文化祭にも行ったのですが、改めて同級生の子が進級してクラスのメンバーも変わり、前に進んでいることを目の当たりにしました。でも子供達はみんな笑顔で文化祭を盛り上げ、とても楽しんでいました。学校は相変わらず、男子校らしい独特の雰囲気でうちの子も、本当はこのみんなの中に一緒にいるはずだった。大田原高校での学校生活を3年間送らせてあげたかった。何よりも息子本人は、進級したら勉強頑張って、大学にも行ってと未来の事しか考えていなかったので、いきなり自分の人生の幕が降ろされるなど、どれだけ悔しかったであろうか。

これから何年経っても大田原高校は忘れる事が出来ない学校であり、そしてこれだけ辛い事があっても、それでも私は大田原高校が嫌いになれない。息子が選び、短い間ではあったけれど大田原高校での学校生活を送り、沢山の仲間に出会えた事は息子にとって、人生の中でとても充実した大切な時間であったことは確かです。

力のない私は、息子達の死が全くの無駄にならないように、同じ過ちが二度と起きないようにと、ただ願うばかりです。それでも何もしない訳にもいかないので、自分の出来ることを少しずつやるしかないのが現状です。ホームページも立ち上がったのですが、世間の方から見れば「ホームページなんか立ち上げて」と思う方もいると思います。私自身もホームページを立ち上げた事で、不安に思うこともありますが、いい方向に活用出来ればと思います。

息子のために時間を割いて会いに来てくれた全ての人にお礼を言いたいと思います。本当に有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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