要望を聞き入れることのない県教育委員会の態度に、遺族は不信と不快感を強く感じています。
再発防止策の内容と進捗について説明を受けるのは、遺族の当然の権利だと思います。しかし、再発防止策の説明は、昨年末にまだ具体化されていない対策を一度説明していただいただけで、それっきりです。
再発防止策の説明
昨年末、県教委は遺族宅を個別に訪問し、「那須雪崩事故を教訓とした学校安全のための取組」の内容について説明してくれました。
しかし、未だその約束は果たされていません。その後、再三説明会の開催を要求しましたが、誠意のある回答を得ることはできませんでした。
誰の意見を聞き、誰が承認したのか
以前にも、3月16日付で要望書を提出し、説明会開催を要望しました。
その回答は以下のようなものでした。
遺族向けではないものの、連絡協議会なるものでしっかりと外部の有識者の意見を取り入れ、それを公表するのかと一時安堵しました。しかし、開催の日程も明記されず、4月になっても音沙汰がないので、この「連絡協議会」はいつ開催されるのかと問い合わせたところ、「9月まで開催しない」との回答で、驚愕しました。
既成事実
そのような状態の中、郵便物だけは前置きもなく私たち遺族に送りつけられ、説明もなく「冬山登山再開」の意思がコッソリと盛り込まれています。
また、このように遺族の要望が聞き入れられていない中、学校安全課が新設されたので個別にあいさつに伺いたいとの打診がありました。私たちは心理的負担もあり、個別訪問は望んでいないとこれも再三訴えています。
質問と要望
2018年6月1日付で以下の通り栃木県教育長宛てに要望書を提出いたしました。内容は上で述べた通り、「遺族向け説明会開催の要望」と「個別訪問に対する要望」です。私たちが再三要望し続けていることです。
県教委の反応
新聞によるとこの要望書に対する県教委の反応は以下のようです。
2018年6月2日の下野新聞朝刊
要望書の内容を確認し、遺族や被害者の皆さまにはこれまで通り誠実に対応したい
私たちは県教委の対応に誠意と誠実さが不足していると感じているため、改めて要望書を提出させていただきました。
これまで通りの「誠意のなさ」と「人の意見を聞かない思い上がり」の改善をお願いいたします。
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