教育長の弔問
うちには先週の土曜日に来られました。
報道にあったものと同じような以下のようなことを仰っていきました。
「命を守れなかったことは申し訳ありませんでした。」
「今日まで弔問に来れなかったことはお詫びのしようもない。」
私からは表面的な対策ばかりで、その対策を先生方に守らせるための施策が抜けているのではないかということをその場で訴えました。教員の処分規定に学校事故に関する規定を追加することを要望しました。
それに対し、「事故を防止する制度設計から見直したい」と返答され、帰っていかれました。
悔しいですがそれでも心は少し軽くなりました。だからこそもっと早く来てもらいたかったものです。
1年も経って
教育長が弔問にお越しになるまで1年も経っています。今更です。なぜこんなにも時間が掛かったのでしょうか?
先日の教育長との懇談ですら遺族から要求してようやく実現し、実現にこぎつけるまでに同じように1年も掛かっています。それも教育長は午前中しか時間がないとのことで、昼で打ち切られました。
その態度に誠意と反省を感じることはできません。
教育長自身の処分も、減給1/10だとのことで、この事故に対する思いや反省もその程度なのでしょう。
この1年
私たちは反省も今後の対応もない動きの悪い登山専門部に対し、失望と苛立ちを覚えました。先生方もきつい言葉を浴びせられ傷ついていたことでしょう。私たちには譲れない気持ちがあり、現場の先生方は事故を起こしてしまった衝撃で身動きが取れなくなっていたのかもしれません。また、そもそも高体連というものは、こういった事故が起きた時の責任逃れをするためのただの先生方の集まりで、事故の対応ができるような組織力はなかったのでしょう。
しかしこの1年、教育長と教育委員会はこのお互いを傷つけ合うつらいやり取りをただ見ているだけでやり過ごしていました。
私たち遺族にも先生方にも目は向いておらず、検証員会の偉い先生方とのやり取りや県民に向けた表面的なアピールばかりに躍起になっていたのではないでしょうか。私たちには数時間の時間も惜しむ教育長も、検証委員会には欠かさず出席され、弔問には回らないのにカメラの前では謝罪をしてしっかりアピールされていました。追悼式も遺族の意向も都合も無視して実施されました。
今後は事故にしっかりと目を向けていただき、表面的でない実効性のある対応と再発防止策を望みます。
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