2017年9月10日、事故の説明会の場で高体連と登山専門部の役員および事故当日講師役であった顧問の先生方に質問状を手渡しました。
その内容を以下に記します。
高体連および登山専門部に宛てた質問状
私たちは、この雪崩事故がどうして起こってしまったのか、何が足りなかったのか、どうすれば回避することができたのかという根本的な疑問に対する回答を求め続けています。
検証委員会第一次報告書、国立防災科学技術研究所の現地説明会、生徒たちの証言などを基に、私たち自身が検討を重ね、いくつかの「確かなこと」にたどりつきました。そのことを基にして質問をさせていただきます。
質問の内容
質問の内容は、事故の当事者である先生方が一体事故をどのようにとらえ、当日何を根拠にどのような判断を行ったかを個々に問うものです。また、組織として何が不足したため事故が発生し、高校生の登山活動はどうあるべきかも併せて問い質しています。
いずれも検証委員会で触れられることがなかったか、もしくは私たちが不足だと感じた点です。
コメント
≪私たちにとって確かなこと≫の中で1つ気になったこと。
5 大雪注意報、雪崩注意報が発令されている中、ラッセル訓練を実施した指導者の判断は間違い だった。
大雪注意報、雪崩注意報が出ていれば、雪山登山(訓練を含む)を中止すべきという共通認識は登山界にはないと思います。なぜなら、それらの注意報は雪国では日常的に出ているものだからです。登山者がそれらの情報を耳にすすれば、せいぜいいつもよりは雪の状況に気を付けようかなという程度ではないでしょうか。
高校の部活動に限っては、それらの情報を、催行/中止の判断材料にすべきとお考えであれば何も言うことはありませんが。