遺族は納得していません。 通知が守られず事故が発生したこと、それが問題視されていないこと、そこに対策がないまま再発防止策が作られること。

登山専門部の海外登山 山岳部は先生のための部活動

山岳関係団体について

登山専門部の成り立ちを追っていくと、山岳連盟も登山研修所も結局教育関係者で構成されていることがわかり、そのまま信用することはできません。登山計画審査会の構成メンバーも関係者で占められており、今後の高校生の登山を議論する場としてはふさわしくないとの思いは一層強くなりました。
もっと中立で、部活動の在り方から議論できる場で再発防止策の議論が必要であると考えます。

そして登山専門部を、そういった関係団体に人材を供給する場とすることは今後あきらめるべきです。そもそも本業が教師であるはずの山岳部の顧問教諭が、県の山岳連盟の会長になったり、国立登山研修所の所長に就任したりするこの状況は異常です。

あなた方の本業は一体なんであるのか、問い質したい思いです。山岳を本業としたいのであれば、登山家にでもなればよろしいかと思います。
もっと本業の教育活動に専念することができるよう、部活動での登山の在り方を根本から考え直すべきだと考えます。

栃木県高体連登山専門部の海外登山の年表

日時 出来事 内容 役職等
昭和52年(1977) 栃木高体連海外登山

 

栃木県高体連登山部創立20周年記念事業

カナディアンロッキー遠征
Mt.ランドル、Mt.テンプル、Mt.アサバスカ、Mt.イーデスキャンベル等への登頂
Mt.ロブソン付近の氷河探索
◆主な参加者
隊員16名
昭和59年(1984) 栃木高体連海外登山

 

栃木県高体連登山部創立25周年記念事業

インド・ヒマラヤCB31峰(6,096m)遠征 ◆主な参加者
隊員16名
隊長:野村平八(足利工高)
副隊長:佐藤清衛(鹿沼農高)
登山リーダー:渡辺雄二注1(鹿沼農高)
隊員:石澤好文注2(真岡高校) 滝田道明注3(那須農高校)
平成2年(1990) 栃木高体連海外登山

 

栃木県高体連登山部創立30周年記念事業

中国崑崙山脈の未踏峰の一つ、ムズターグ峰6,638mの初登頂

 

書籍『慕士山初登頂』-風と光と岩と氷、そしてロマン-(栃木県高体連登山部 1991年12月刊)

◆主な参加者
隊員24名
隊長:渡邊雄二注1(日光高校)
副隊長:石澤好文注2(真岡高校)
隊員:後藤尚(那須工高校)注4滝田道明注3(真岡農高校)菅又久雄注5(大学4年生 真岡高校OB)
平成7年(1995) 栃木高体連隊ヒマラヤ登山

 

栃木県高体連登山部創立35周年記念事業

書籍『輝ける白き峰』ニンチンカンサ西稜初登頂の記録(栃木県高体連登山部 1996年3月刊)

 

登山記録

参加者のホームページでの記録

◆主な参加者
隊員25名
隊長:石澤好文注2(茂木高校)
隊員:後藤尚(那須工高校)注4(那須工高校) 滝田道明注3(真岡北陵高校)稲葉昌弘注6(大田原女子高校)菅又久雄注5(鹿沼商高校)
より
平成12年(2000) 栃木県高体連登山部中国コングール学術登山隊2000年
中国・パキスタン高校生国際交流学術隊2000年

 

栃木県高体連登山部創立40周年記念事業

石澤好文(48)以下15名の栃木県高体連登山部隊は南面から同峰の登頂を目指していたが、悪天と登山期間の不足のために登頂を断念した。
一行は4650mにBCを設けた後にルートを延ばし、C3(6400m)に建設、8月19日に6800mまで達したが、翌日からの悪天の為に22日断念した。

 

ヒマラヤ No.B47

参加者のホームページ

石澤好文注2以下15名


注1 渡辺雄二氏 元国立登山研修所 所長(2010.3~2015.3)
元栃木県高体連登山専門部海外登山研究会代表
注2 石澤好文氏 現栃木県山岳・スポーツクライミング連盟会長(2018.4~ )(2018.11現在)
元栃木県高体連登山専門部専門委員長(1994.4~2000.3)
注3 滝田道明氏 元栃木県高体連登山専門部専門委員長(2004.4~2005.3)
注4 後藤尚氏 元栃木県高体連登山専門部専門委員長(2000.4~2004.3)
注5 菅又久雄氏 真岡高校山岳部顧問 那須雪崩事故を引き起こした1班講師
注6 稲葉昌弘氏 現栃木県高体連登山専門部専門委員長(2017.11~ )(2018.11現在)


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